引越しで賃貸物件を探しているとき、入居審査で困ったことはありませんか?
いろいろな物件の中から希望の物件を見つけ、いざ申込みをしたのに、収入が足りずに入居審査が通らなかったという話も耳にします。
フリーターや就職したばかりで、入居審査に不安になっている人も多くいます。
UR賃貸では、収入が審査基準に満たない場合でも入居できる「一時払い制度」というものがあります。UR賃貸物件であれば、一定の条件を満たせば収入額に関係なく入居できる特例制度です。
ぜひ、参考にしてみてください。
UR賃貸の一時払い制度と割引率について
一時払い制度とはどんな制度?
一時払い制度とは、家賃や共益費を最低1年分まとめて前払いすることで、収入の審査が不要になる制度です。
収入がない人や、収入が安定しない人でも、入居できる便利な制度です。
さらにその期間中、割引した家賃等で住むことができます。
賃貸物件を探しているとき、収入が足りずに入居審査で落とされてしまうことがあります。
UR賃貸でも、入居審査で基準の月収額に満たない場合は契約できません。
・単身の場合は、家賃の4倍以上もしくは25万円以上
・世帯の場合は、家賃の4倍以上もしくは33万円以上
民間の賃貸物件でも、それぞれの審査基準があり、基準の収入額や勤続年数、雇用形態等を条件とすることが多くあります。
たとえ収入がなくても入居できる!というのが、この一時払い制度です。
賃貸借契約とは別に、「家賃等の一時払い」契約を結び、年間にかかる家賃等を前払いすれば収入審査が不要となるので、入居審査に苦戦している人には便利な制度になります。
一時払い制度の割引率とは?
一時払い制度では、支払う期間に応じて家賃が割引かれるのでお得です。
期間は1年から10年のうちで、希望に応じて1年単位で選択ができます。
そして、選択した期間によって、UR都市機構が決める割引率で家賃が割引されます。
割引金額は数百円から数千円程度であまり大きな割引ではありません。
とは言っても、通常の家賃より安い家賃で住めるのは節約にもなり、嬉しいですね。
具体的な割引率を知りたい場合は、UR賃貸の各営業所に問い合わせると教えてもらえます。
一時払い制度の支払い方法はどうなっている?
一時払い制度を利用する場合は、現金もしくは振込での支払いになります。
クレジットカードや電子マネーなど、他の支払い方法の取り扱いはありません。
振込の場合、振込手数料は契約者さんの負担です。
もし、URの振込先と同じ金融機関で口座を持っている場合は、振込手数料を抑えることができます。
一番お得な方法は、ATMで出金手数料がかからない時間帯に現金を引き出し、URの窓口で支払うことです。しかしその場合、1年分の家賃等に契約時の敷金2ヶ月分も加わりますので、ご自分の出金限度額を超えていないか確かめておく必要があります。
※まとまった現金を持ち歩く際は、防犯上の危険も伴うので重々注意してください。
一時払い制度にはどんなメリットがあるの?
無職や収入が不安定な方でも入居できます
無職やフリーター、自営業者、フリーランスの方に便利です。
収入がない、収入が不安定、勤務実態がなくても、対象になります。
また、高齢者や水商売などの一般的に敬遠されがちな職業の人も利用可能です。
一時払い制度は、収入に関係なく、年間家賃をまとめて支払えれば要件を満たします。
割引がある
大きい割引率ではありませんが、毎月月額で支払う家賃よりも少ない金額ですみます。
また、一括で前払いしているので、毎月の生活費の負担が軽減できます。
提出書類が少なく、手間がかからない
一時払い制度では、収入審査がありません。
そのため、サラリーマンの人は在籍証明や源泉徴収票の提出が不要になります。
また、自営業者やフリーランスの人は確定申告の控えや納税証明書、場合によって求められる追加書類の提出も不要です。
自営業者やフリーランスの方で、収入を明らかにしたくない方にも便利です。
一時払い制度のデメリットは?
途中解約できない
一時払い制度を利用した契約では、やむを得ない事情が生じた場合を除き、契約期間中に途中解約できないことになっています。
しっかり検討した上で契約するようにしましょう。
但し、万が一、やむを得ない事情が生じた場合は解約ができます。
消化していない家賃等の返金もありますし、違約金もかからないので、良心的です。
古い物件が多い
UR賃貸は、築年数が古い建物が多く、外観の見た目を重視する人や最新の設備を望む人の希望には沿えない場合があります。
他の制度との併用ができない
一時払い制度を利用する場合は、ハウスシェアリング制度(家族以外の人との同居)や敷金分割制度との併用はできません。
一時払い制度の利用方法
申込方法はどうすればいいの?
お部屋の申込みをするときに、「一時払い制度を利用する」ことを伝えるだけで大丈夫です。
後は、必要書類を提出します。
・本人確認書類(免許書・パスポート・マイナンバーカードなど)
・印鑑
初期費用はどれくらいかかる?
- 入居する月の日割り家賃及び共益費
- 一時払い期間(1から10年まで)の年間家賃及び共益費
- 敷金2ヶ月分
例えば、家賃6万円・共益費3千円で支払い期間を1年とする場合、
家賃:720,000円+共益費:36,000円
敷金:120,000円
合計876,000円+初月の日割り家賃と共益費となります。
更に、一時払い期間の家賃等から、決められた割引率で差し引かれた金額が算出されます。
一時払い期間終了後、2年目以降はどうなるの?
前払い期間が終了しても、入居を希望する場合は、2つの支払い方法から選択できます。
- 月単位の支払い
毎月の家賃等をUR都市機構が指定する金融機関で口座振替を行う。
- 再度、「家賃等の一時払い」で契約をし、年間家賃等を一括で支払う
一括で前払いすることで、再度、割引された額の総額を支払います。
最初の契約時に最低1年分の支払いをすれば、2年目以降、再審査を受けることなく継続して入居できます。
そして2年目からは月額払いに変更できるのは、人によっては嬉しいポイントです。
現在入居中のお部屋を一時払いに変更できる?
一時払い制度は、UR賃貸に住んでいれば、原則として誰でも利用できます。
入居後にこの制度を知ったという方も、利用できます。
一時払いへの変更をURの窓口へ相談してください。
一時払い制度以外の収入基準の特例制度について
一時払い制度とは別に、貯蓄基準制度というものがあります。
貯蓄基準制度は、同じく基準収入額がなくても利用できる特例制度です。
こちらは申込者本人の貯蓄額が、月額家賃の100倍以上あることで入居できます。
具体的に言えば、6万円の家賃のお部屋であれば、家賃の100倍の600万円の貯蓄が必要です。
一時払い制度と同じく、収入を証明する必要はありませんが、かなりハードルが高くなってしまいますので、一時払い制度の方が現実的と言えます。
まとめ
今回は、UR賃貸の一時払い制度、その割引率や支払い方法について紹介しました。
一時払い制度は、家賃等をまとめて前払いすることで、収入審査が不要になります。
無職やフリーターの方で、収入審査に困っている方に便利です。
就職したばかりで、収入審査に不安がある人も利用できます。
また、自営業やフリーランスの方で、収入を開示したくない方にもオススメです。
入居後は一時払い制度が終了しても、再審査なしで継続して入居できるのは嬉しいですね。
入居時の審査にお困りの方は、ぜひ一度検討してみてください。
UR賃貸では、新婚向け、子育て向け、二世帯が近くで暮らすなど、いろいろな制度があります。こんな制度があったらいいのに?と思う制度が見つかるかもしれません。
ご自分だけで悩まず、ぜひご相談ください。
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