高齢者の方で、UR賃貸を借りようと考えているけど、入居条件や審査のことが分かりにくく、困っている人は多いです。
- 高齢者だけど、UR賃貸の入居条件は大丈夫?
- URの審査って高齢者だと厳しい?
- 高齢者の割引や家賃補助などの制度はある?
上記のような悩みを今回は分かりやすくご説明させて頂きたいと思います。
UR賃貸を借りようと考えているご高齢の方・シニア世代の方、親や親族がご高齢で代わりにUR賃貸を探されている方に向けて、高齢者の入居条件・審査および、家賃補助などの割引制度について3分で分かる内容になっております。
そもそも、UR賃貸は高齢者が住めるのか?
結論、UR賃貸は高齢者のお申込み資格の条件はゆるく、高齢者でも住むことができます。
民間の賃貸物件だと、年齢制限があるため、年齢を理由に断られてしまうことがありますが、UR賃貸の場合は、お申込み資格が高齢者でもあります。
また、保証人も不要となっておりますので、ご高齢で身寄りの無い方でも、契約できることは大きなメリットです。
後ほど詳しくご説明させて頂きますが、むしろ高齢の方しか利用できない家賃の減額措置などもありますので、高齢者の方がUR賃貸をお得に借りられるようになっております。
UR賃貸の高齢者向け審査と入居条件
UR賃貸は高齢者だけ特別に厳しい審査などを行っておらず、通常の入居条件・審査と同様に以下5つを満たす必要があります。
- お申込み本人の基準月収額もしくは貯蓄を満たすこと
- 日本国籍または外国籍の在留資格が条件を満たすこと
- 単身者もしくは同居する親族のある方
- お申込み本人を含めた世帯全員が20日以内に入居できること
- 本人を含めた世帯全員が反社会的勢力でないこと
常時介護が必要な方の場合、介護を行う親族の同居が必要となってきますので、介護を要する方の場合は、一度URの営業センターへ確認することをオススメします。
お申込み者本人の基準月収額の条件
前した5点の中で一番気になる点としては、「①お申込み本人の基準月収額もしくは貯蓄を満たすこと」だと思いますので、以下の基準月収額をご確認ください。
単身者でお申込みの場合 | |
家賃額 | 基準月収額 |
---|---|
62,500円未満 | 家賃額の4倍以上 |
62,500円以上 20万円未満 | 25万円以上 |
20万円以上 | 40万円以上 |
世帯でお申込みの場合 | |
家賃額 | 基準月収額 |
82,500円未満 | 家賃額の4倍以上 |
82,500円以上 20万円未満 | 33万円以上 |
20万円以上 | 40万円以上 |
基本的に家賃の4倍以上の月収が必要となります。
高齢者の場合は、年金が収入源の方が多いかと思いますので、ご自身の月額の年金受給額の4分の1以下の家賃帯でお部屋探しをする必要があります。
月収が無い・基準月収額を満たせない場合
もし、年金の収入が無い場合、もしくは希望のお部屋の家賃が高く基準月収額の条件を満たせない場合は、以下2つのどちらかの方法で、お申込み資格を満たすことができます。
①貯金の証明を行う
UR賃貸には、「貯蓄基準制度」というものがあり、家賃の100倍以上の貯金があることを証明することで、契約することができます。
貯蓄の証明に関しては、金融機関の預貯金の合計となりますので、預金のある全ての金融機関の通帳を持参し、本申込み・契約の日に預金口座の記帳を行って、URの営業センターで証明する形になります。
例えば、家賃が3万円であれば貯蓄300万円、家賃4万円であれば貯蓄400万円を証明する必要がありますので、貯蓄が無い方にとっては少し難しいかもしれません。
②家賃1年分以上を前払いする
家賃等の一時払い(前払い)制度を利用することにより、1年~10年分の家賃・共益費を前払いすれば、お申込み資格を満たすことができます。
最低1年分の家賃・共益費を用意することが必要ですが、先ほどご説明した「貯蓄基準制度」よりは、少ない金額の貯蓄でご入居頂けるので、最もスムーズかと思います。
入居に必要な物が、「入居月の日割り家賃・敷金・家賃1年分」の費用と「住民票の写し(原本)」だけとなりますので、簡単にご入居頂けます。
高齢者向けの審査・入居条件の特例
月収・貯蓄の残高が条件を満たすことができず、お申込み資格が無い高齢者には、特例の条件もあります。
以下のいずれの条件を満たせば、高齢者でもお申込み資格を満たすことができます。
- 扶養等親族が基準月収額を満たすこと
- 扶養等親族が基準貯蓄額を満たすこと
※扶養等親族がUR賃貸住宅に居住中の場合は、別途条件有り。
収入・貯蓄基準を満たさない場合は、上記の通り、扶養等親族の収入・貯蓄を基準を満たす必要がありますので、ご親族へ相談頂いた方が良いです。
高齢者割引や家賃補助などURのお得制度
UR賃貸では、高齢者向けの割引制度と、高齢者も適用できる割引制度などがありますが、代表的な2つの制度と弊社のお得情報をご紹介します。
①高優賃減額措置(高齢者向け優良賃貸住宅における家賃減額措置)
UR賃貸には「高齢者向け優良賃貸住宅」と名付けられた住戸があり、通称は「高優賃(こうゆうちん)」と呼ばれております。
「高齢者向け優良賃貸住宅」は、60歳以上の高齢者が、世帯全員の所得額が15.8万円以下の場合、家賃が軽減される措置となります。
家賃の軽減された分は、UR都市機構と国が2分の1ずつ家賃補助する形になりますので、一定基準をクリアすることができれば、家賃が最大20年間お得になります。
しかし、対象住戸や条件が限られておりますので、URの「高齢者向け相談窓口」で前もって相談することをおすすめします。
関東エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城)は、「高齢者向け優良賃貸住宅」が毎月20日頃に抽選で募集されております。
関西エリアでは、普通に募集がありますので、タイミング次第では即入居が可能です。
高齢者向け優良賃貸住宅では、緊急通報システムの加入が義務付けられており、月額で2000円前後費用が発生する形となっております。
その分、手摺の設置や流し台の高さの調整などのバリアフリー工事が施工されているお部屋が多く、高齢者の生活環境を重視した造りとなっております。
②近居割・近居促進減額措置
住みたいURの団地のお近くに親族がお住まい場合に適用される割引制度があります。
- 近居割
→URの同じ団地に親族の世帯がいる場合に適用
→親族の世帯が半径2km以内の別団地にいる場合に適用 - 近居割WIDE(ワイド)
→親族の世帯がUR以外で、同じ市・区内にいる場合に適用
上記に当てはまる場合は、5年間の家賃が5%減額されるため、月額費用を抑えて生活ができるようになります。
ご親族のお近くでお住まいになる予定の高齢者の方、ご高齢の両親が近くに引越してほしい方は、近居割が適用できる条件内でURのお部屋を探した方がお得です。
③ラク賃不動産を利用するとお祝い金がある
UR賃貸をラク賃不動産経由で仮申し込み・仮抑えを行うと、最大で家賃の1か月分をお祝い金としてキャッシュバックしております。
URの現地案内所でご内覧後に、お部屋が気に入った場合は、弊社のLINEですぐにお部屋を抑えることができますので、ぜひお気軽にご相談ください。
詳細な流れについては、別の記事でもご説明させて頂いておりますので、気になる方はどうぞ!
まとめ
民間の賃貸物件だと、年齢を理由に入居審査で断られることが多いため、お引越し自体を諦めている高齢者の方が多いです。
しかし、UR賃貸は年齢制限が無いため、以下の条件のいずれかを満たせば、お申込み資格をクリアすることができます。
- 家賃の4倍以上の月収
- 家賃の100倍以上の貯金
- 家賃を1年分前払い
何か疑問があれば、高齢者専用の相談窓口も設置されておりますので、安心です。
もし、UR賃貸をご検討の際は、ラク賃不動産経由でUR賃貸に仮申し込みをすると、お祝い金があるので、ぜひご相談ください。
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