気に入った賃貸物件を見つけて入居に申し込みをした後でも、いろいろな事情でキャンセルしなければならない事態になることがあります。
でも、キャンセルには費用がかかったり、トラブルになったりするのでは?期日はいつまでなら大丈夫なの?とご心配な方もいらっしゃるでしょう。
UR賃貸は仮申し込みしていても、キャンセルが出来ます。
今回は一般の賃貸物件と比較しながら、UR賃貸物件のキャンセルの方法について解説していきます。
もくじ
賃貸物件の入居申し込みの流れ
気になる物件を見つけて、内覧もして、このお部屋に決めた!となると、次は入居の申し込みをすることになります。大まかな流れは以下の通りです。
- 必要書類の提出
入居申込書に必要事項を記入します。
この時点で申込金を支払うことがあります。 - 入居審査
貸主が入居申込書を元に審査します。 - 賃貸借契約
審査が通ったら宅地建物取引士から重要事項説明を受け、契約をします。
◉キャンセルをしたい場合は、3の重要事項説明を受ける前にして下さい。説明を受けて確認した時点で契約の意思があるとみなされます。
さて、一般の賃貸物件では、1の申込金を要求されることがあります。
申込金は物件の仮申し込みや仮押さえの名目で支払うお金ですが、お金をめぐってトラブルになるケースがあります。
次の章で注意点を解説します。
賃貸物件の仮申し込み・仮押さえとは
言葉の意味合いに注意
「仮押さえ」は一般的にはとりあえず物件を抑えておくという意味で使うことが多い言葉ですが、不動産業界では「入居申し込み」を指す言葉です。
この仮押さえの意味合いについて、申込者と不動産会社の間で、認識にずれが生じることがあり、後にトラブルとなることがあるので、注意が必要です。
注意!キャンセルトラブルになりやすい申込金について
入居申し込みをする際に、申込金(預り金)を支払う場合があります。
賃貸契約締結前においてのキャンセルであれば
賃貸の契約において宅建業法上、原則として返金されるものなります。
このお金は、物件がキャンセルになると返金されるものですが、中には業者が返金を渋るケースもあるため、必ず預けているお金だと証明できるもの(預かり証など)を発行して貰いましょう。
また、手付金という名目で支払う場合がありますが、こちらも宅建業法上、原則として返金されます。
しかし名目を変えて返金できないようにする業者もいらっしゃるようなので、必ずキャンセルのリスクがある場合は、先に確認しておくことをおススメいたします。
賃貸物件の申し込みをキャンセルしてトラブルになる例
一般の賃貸物件でも、賃貸借契約を結ぶまではキャンセルが可能ですが、不動産会社とのやり取りなどでトラブルになるケースがあります。
◯申込金の返却をめぐるトラブル
前述しましたように、申込金は期日までにキャンセルすれば、返金されるものです。
ですが、不動産会社によっては返却を拒むことがあります。
中には口約束で、支払いを急かして入金させるという事例もありますので、必ず申込金の名目と、キャンセル時に戻ってくるかどうかの確認が必要です。
◯契約の合意によるトラブル
賃貸借契約は書面などのやりとりが無くても、当事者同士の口頭での意思の合致によって 契約が成立します。(諾成契約)
この場合、口約束で合意したという認識の差でトラブルになることがあります。
トラブル防止のためにも、書面で契約内容をよく確認して合意することが大切です。
◯契約後のキャンセルについてのトラブル
賃貸借契約を結んだ後のキャンセルは出来ません。解約ということになります。
ですので、すでに支払っている初期費用や仲介手数料などは基本的に戻ってきません。
この際、敷金の返却や、違約金の発生などのトラブルになることがあります。
その他にも、契約前に入居予定の部屋の鍵交換を行い、費用を請求されたなど、不動産業者と申込者の間でちゃんとした意思の疎通が取れていないケースが見受けられます。
キャンセルは可能なものの、申込金の有無や返却トラブルなど、物件や不動産業者によって左右される部分が大きいですね。
また、貸主や不動産業者に迷惑をかけてしまったという申し訳なさもあります。
以上、ここまで一般の賃貸住宅のキャンセルについて解説してきました。
では、UR賃貸はどうなのでしょうか?
UR賃貸は入居申し込み、仮申し込みのキャンセルが可能な時期や費用などが、明確にわかります。
次の章からご説明します。
UR賃貸は仮申し込み後でも契約前ならキャンセルは可能です
まず、入居申込みから入居までの流れをご説明します。
UR賃貸の申し込みの流れ
UR賃貸でお気に入りの部屋を見つけたら、以下の手順で申し込みます。
- 申込み資格を確認する
- 仮申込みをする
仮申込みは一世帯一申込みです。 - 内覧
仮申込の翌日から1週間以内で原則1回です。 - 本申込み
仮申込みの翌日から1週間以内に必要書類等を提出します。
——————————————————ここまでがキャンセル可能な時期
- 契約
書類提出後、1週間以内に行われます。この日までに敷金2ヶ月+日割り家賃+日割り共益費の支払いが必要です。 - 入居
契約時に決めた入居開始可能日以降に、物件の管理サービス等で住宅の鍵を受け取ります。家賃は入居開始可能日より発生します。(鍵を受け取った日ではありません)
各手順ごとに期間が定められていますので、わかりやすいですね。
キャンセルできるのはいつまで?
仮申込みをしてから、本申込みをするまでの間(仮申込みの翌日から1週間以内)であれば、いつでもキャンセルできます。
本申し込み後でも契約前であればキャンセル可能となります。
しかしお部屋が気に入り、必要書類の提出及び捺印まで本申し込みではしますので、労力的に考えれば、仮申し込みの段階でキャンセルされることをおススメいたします。
ですから内覧をして、実際にお部屋を見て気に入らなかったり、気が変わったりしてもこの期間内であれば、気兼ねすることなくキャンセル可能です。
キャンセル料はあるの?
UR賃貸では、キャンセルにかかる費用はありません。
また、申込金や、手付金のように仮押さえなどの名目でお金を支払うことは一切無いです。
従って、一般賃貸のようにお金の返却に関するトラブルの心配はありません。
本申込み後のキャンセル
UR賃貸のキャンセルのルール上は本申込みの前までですが、契約をしていない段階なのでキャンセルは可能です。
しかし、期間を超えてしまっているので、なるべく早く連絡を入れて手続きをしてください。
契約後はキャンセルではなく解約扱いになる。
契約後のキャンセルは一般の賃貸物件と同じくキャンセルはできません。
契約締結後になりますので解約という扱いになります。
UR賃貸は初期費用において(礼金や仲介手数料)が元々ありませんので、一般の賃貸物件に比べて、出費がない可能性が多くあります。
仮に入居日以前に解約の場合
- 敷金2か月
⇒全額返金されます。
敷金は原状回復費用に充てる費用となりますので、入居をしていないお部屋であれば原状回復費用が掛かりませんので全額返金されます。
- 日割り家賃+日割り共益費
⇒入居を行っておりませんので返金されます。
しかし、契約後はキャンセルとは違い、解約手続きを踏む形になります。仮申し込み、本申し込みのように、電話や連絡一本でキャンセルはできず、
解約手続きについては、一度UR営業センターに出向く必要があり、費用は返金されますが、時間と労力が大きくかかります。
少しでも物件に不満や妥協できない点がある場合は、契約前までゆっくり考えて、仮申し込み、本申し込み段階でキャンセルするようにしましょう!
UR賃貸は気軽に仮申込みのキャンセルが可能です!
UR賃貸はほとんどの物件が先着順のため、気になる物件を見つけても、迷っているうちに募集がなくなってしまうことがあります。
特に人気のエリアや間取りなど競争率の高い物件なら尚更です。
URは通常の賃貸物件とは違い、仮申し込みをしてから内覧を行うことが一般的です。
仮申し込みを行えば、申し込み日から1週間の内覧期間の間は、物件がほかの人にとられることなく押さえることが可能です。
またUR賃貸は仮申込みの翌日から1週間の期間内であれば気軽にキャンセルが可能なので、気になったら即仮申込みをするのも一つの方法です。
ただし、申込みは一世帯につき一申込みなので、複数の物件をおさえることはできませんのでご注意ください。
まとめ
気に入ったお部屋を探すのも中々大変です。
実際にお部屋を見てみて、思っていたのとイメージが違っていたり、周りの環境に不安を感じたりすることも有り得ます。
また、せっかくいい物件を見つけても、止むを得ない理由であきらめなくてはいけない時もあるでしょう。
そんな時でもUR賃貸なら、明確に決められた期間内であれば心理的なストレスもなくキャンセルすることができます。
不動産業者とのトラブルの心配もありません。
満足できるお部屋を、納得できるまで探すことができるのは魅力的ですね。
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