「UR賃貸住宅は初期費用を抑えられることは分かったけれど、デメリットはないのかな?」
「どういう人がUR賃貸住宅に住んでいるのだろう」
この記事を読めば、UR賃貸住宅のデメリットについて知ることができます。
最後にはどのような人がUR賃貸住宅に向いているのかまでまとめているので、是非ご覧ください。
UR賃貸住宅のデメリット
UR賃貸住宅に住もうと検討されている方や、興味がある方にとってデメリットについて知っておくと事前に対策がとれますし、安心できますよね。
- 審査がやや厳しい
- 戸数や立地が限られている
- 相場よりも家賃が高い
- 入居希望者が多い
- ペット飼育の条件が厳しい
- 家賃を滞納すると強制退去の可能性がある
1審査がやや厳しい
UR賃貸住宅の審査内容は主に3つのポイントがみられます。
1入居条件
- 日本国籍を有するか、URから認められた外国人で、継続して居住する方
- 契約者本人と、同居人が一ヶ月以内に入居できるか
- 反社会的勢力に該当しないこと
- 単身者もしくはすでに同居している、あるいは同居する予定の親族がいる方
2収入条件
- 毎月の平均月収額が、URの定めている基準月収額以上であること
3貯蓄額条件
- 月収の100倍の基準貯蓄額があること
- 基準月収の2倍の収入がある場合は50倍の基準貯蓄額があること
入居審査の際に、大きく分けると上記3つを確認されます。
2の基準月収額以上がない場合は、3の貯蓄額を元に審査されます。
UR賃貸住宅は、低所得者が住む物件だと誤解されがちですが、収入に関する基準は通常の賃貸物件より厳しめと言えるでしょう。
2戸数や立地が限られている
UR賃貸住宅は、民間の賃貸物件と比較するとどうしても戸数は少ないです。
都市部を中心に建設された物件が多く地方の物件は数が少ないため、立地にこだわりのある方にとっては競争率が高く、希望する物件に住めない可能性もあります。
地方の物件については、最寄り駅から遠く、車を所持していることやバス利用が前提となる物件が多数あります。
古い団地の場合、エレベーターが設置されていなかったり、オートロックがついてなかったりと、建物の設備面やセキュリティ面が劣ることもあるので、内見の際に確認しましょう。
3相場よりも家賃が高い
UR賃貸住宅は民間の賃貸物件と比べると、家賃が相場より2割程度高く設定されています。
しかしその理由は、UR賃貸住宅の居室の広さに関係しています。
UR賃貸住宅での2LDKは、民間の賃貸住宅の3LDKくらいの広さがあり、余裕を持たせた造りになっているからです。
4入居希望者が多い
民間の賃貸物件を申し込む際と同じですが、UR賃貸住宅も申し込む際は先着順になります。
ただでさえ民間の賃貸物件より戸数が少ないので、気に入る物件はすぐに他のお客様で埋まってしまう可能性が高いです。
そうならないためにも、UR賃貸住宅で満足のいく物件に住むためには、UR賃貸住宅のHPを小まめに確認したり、営業窓口に直接連絡をしたりした方がいいでしょう。
5ペット飼育の条件が厳しい
UR賃貸はペット飼育可能な物件がありますが、ペット飼育の条件が厳しいと言われています。
〈UR賃貸のペット飼育の条件〉
犬の場合
- ペット飼育の申請書
- 10㎏以下
- 予防接種証明書
- 飼育不可になった場合の引取人届
猫の場合
- ペット飼育の申請書
- 去勢手術証明か去勢手術困難証明
- マイクロチップの注入済みの証明かマイクロチップの注入困難証明
- 誓約書
- 予防接種証明書
- 飼育不可になった場合の引取人届
民間の賃貸物件によっては、上記書類をしっかり提出してもらう物件もありますが、ほとんどの場合、申請書と予防接種証明書と決められた範囲の体重であれば飼育可能です。
UR賃貸住宅のペット飼育は条件が厳しめなので、飼育したくてもできない可能性があります。
事前に必要な書類が集められるか確認しておきましょう。
6家賃を滞納すると強制退去の可能性がある
民間の賃貸住宅で、家賃を滞納したときに強制退去の恐れがあるのと同じように、UR賃貸住宅でも家賃滞納の扱いが決まっています。
UR賃貸では3か月以上家賃の支払いを怠ると、UR から訴状が届き、裁判にかけられてしまいます。もちろん裁判が終わると強制退去です。
強制退去が決まっても部屋を明け渡さない場合は、鍵を変えられて強制的に追い出されます。
室内に残った私物は保管センターに運ばれ、一時的に保管されます。
UR は管理戸数が74万戸もあるので、家賃の滞納があった際の手続きは非常にスムーズです。家賃の支払い期日は必ず守りましょう。
UR賃貸住宅のメリット
UR賃貸住宅のメリットについて、5つにまとめています。
- 入居にかかる初期費用が安い
- 保証人が不要
- 更新料がないので、長く住み続けるほどお得
- 子育てに適した環境
- 基準月収額以上なくても入居できる制度がある
1入居にかかる初期費用が安い
UR賃貸といえば、とにかく初期費用が安いのが特徴です。
民間の賃貸物件であれば基本必要な、仲介手数料や礼金がUR賃貸住宅だと無料になるので、はやく引っ越しをしたいけど初期費用が集まってない方には嬉しいですよね。
2保証人が不要
通常だと民間の賃貸物件を借りる際は、万が一契約者が家賃を払えなくなったときのために、保証する人や保証会社を用意する必要があります。
しかし、高齢者や親と縁を切っているといった複雑な事情を抱えて保証人を用意できない人も一定数いるのが現実です。
そういった人たちが物件を借りやすくするためにもUR賃貸住宅は保証人が不要なので、民間で物件を借りられなかった方でもURなら借りられる可能性があります。
また、保証会社を利用する場合は家賃の半分くらいの初回保証料や1年毎に保証会社に支払う更新保証料がかかることになるので、そういったコストを抑えられるのもURの良さですね。
3更新料がないので、長く住み続けるほどお得
UR賃貸住宅には、民間の賃貸物件で支払う更新料がありません。
地域によって異なりますが、1年や2年単位で家賃1~2か月分かかるため、長く住めば住むほどUR賃貸住宅はお得なのです。
4子育てに適した環境
URの賃貸住宅によっては、敷地内に公園があり、歩いて行ける距離に保育園やスーパー、病院などが揃っています。
敷地内の公園であれば部屋の窓からお子さんの様子を見守ることもできるので安心ですね。
また、UR賃貸住宅にはグリーンマネージャーと呼ばれる植栽の維持管理をしてくれる方や、クリーンメイトと呼ばれる清掃員がいるので、登下校のお子さんに挨拶をするなど、誰かしらが見守ってくれる環境が整っているのも嬉しいですね。
5基準月収額以上なくても入居できる制度がある
UR賃貸物件は、URが定める基準月収額以上あれば入居できるとし、審査がやや厳しいとお伝えしました。
ただし、以下の制度を利用できれば入居出来る可能性があります。
- 一時払い制度
その名の通り、最低1年分の家賃を前払いすることです。
原則途中解約はできませんが、もし解約した場合には返金もあるので安心してください。 - 貯蓄基準制度
入居希望物件の家賃の100倍の貯金があれば、入居できる制度です。
この制度は無職の方でも利用できるのが特徴ですよ。
UR賃貸住宅に向いている人
ここまでUR賃貸住宅のデメリットとメリットを紹介してきました。
実際に住むのに向いている人と向かない人も紹介するので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
- 子育て世帯
- 初期費用を抑えたい方
- 保証人を用意できない人や高齢者の方
- 障害をお持ちの方
- 4年以上住む予定の人
向いてない人
- 立地や設備にこだわりのある方
- 1人暮らしをする方
- 初期費用を払える方
後悔しないために事前に行う重要なこと
UR賃貸住宅のデメリットやメリットを知ったうえで、さらに満足のいく物件を見つけるために大切なポイントを紹介していきます。
- UR賃貸公式サイトを活用する
- 内見の事前予約をする
- 複数物件を内見し、比較する
- UR賃貸の注意点を確認した上で申し込む
UR賃貸の公式サイト
https://www.ur-net.go.jp/chintai/
ネットでUR物件を探す際は、全国の空室情報が見られる公式サイトをこまめに確認するようにしましょう。
UR賃貸住宅は競争率が高いので、仲介会社に頼んでUR賃貸住宅の空き情報を知らせてもらうよりも個人で随時確認した方が圧倒的に早く気づけるからです。
まとめ
UR賃貸住宅はさまざまなお客様のニーズに応えたお部屋が用意されているので、自分の条件とマッチすればメリットの多い物件といえます。
ただ、UR賃貸住宅はそれだけ魅力があるため、競争率は高く、入居手続きのスピード感が求められるのも特徴です。
記事を参考にして、自分に合う物件があると感じられた方は、UR賃貸住宅でも入居を検討してみてくださいね。
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