「UR賃貸を考えているけれど、インターネット回線手続きってどうなっているんだろう?」
「回線の契約や工事の知識がないからなんとなく不安」
このような方はいませんか?
私生活や仕事から切っても切り離せないインターネットですが、新しくお家を決める際に新たに契約しなければならないのか、そして工事も自分で手配しなければならないのか不安になりますよね。
こちらの記事では、さまざまな物件のケースに合わせてどのような手順を踏めば光回線のインターネットが利用できるのかをご紹介します。
もくじ
1.UR賃貸住宅で採用されている光回線接続方式
一言で光回線といっても物件によって配線方式が異なり、配線方式の違いによって通信速度も変わってきます。
こちらでは大きく3つのケースに分け、通信速度が速いといわれているものから紹介していきます。
1.1光配線方式(FTTH)
通信基地から電柱、そして住宅までを光ファイバーケーブルで接続する方式です。
ブロードバンドルーターを使用することで複数のWi-fi対応機器でインターネットを利用できたり、パソコンに直接ケーブルを接続することで高速通信が可能になります。
1.2住棟内LAN方式
建物の共用部分までを光ファイバーケーブルで接続し、住宅内にあるLANコネクタにLANケーブルを繋いで使用する方式です。
LANコネクタではなく建物全体で使用するためのWi-fi機器を導入している場合もあります。
「Wi-fi完備」と全面に押し出している場合は住棟内LAN方式の場合が多いです。
光配線方式に比べると少しだけ通信速度は落ちますが、それでも十分早く、光配線方式と同じく超高速インターネット通信に対応しています。
1.3VDSL方式
建物の共用部分までを光ファイバーケーブルで接続し、各住宅へは電話回線で接続する方式です。
基地局から各住宅まで電話回線で接続するADSL方式もありましたが、利用者の減少により2023年から2024年にかけてサービスを終了する予定です。
契約してから困ることのないよう、ご紹介した3パターンを念頭に置きながら物件を探しましょう。
2.UR賃貸住宅で光回線を利用するには?
UR賃貸住宅で光回線を利用したいという方は、物件を探す際に「住宅まで光回線が配線されている住宅を選ぶ」または「入居後に自分で光回線環境を作る」ことになります。
光回線が配線済みか否か、または各住宅の工事が必要か否かなどの基準で3つのケースに分けられますので、それぞれのケースについて詳しくみていきましょう。
2.1インターネット完備物件のケース
以下の2点に当てはまる物件のことを指します。
- インターネットを利用するための工事が、建物および各住宅で完了している
- インターネットを接続するためのサービスを提供する「プロバイダー」との契約が完了している
入居後に所定の設定を済ませれば光回線が使用できますが、回線業者やプロバイダーはすでに決まっているため自分で自由に選択することはできません。
またインターネット完備物件のなかでも、インターネット料金を支払わずに利用できる物件のことを「インターネット無料物件」といいます。
2.2インターネット対応物件のケース
以下の3点に当てはまる物件のことを指します。
- インターネットを利用するための工事が、建物の共有部分でのみ完了している
- 各住宅で、インターネットを利用するための工事をしなければならない
- 各住宅で、プロバイダーを契約しなければならない
大規模な賃貸住宅などに多くみられるケースです。
2.3光回線がない賃貸物件のケース
上記の2つのケースと異なり、建物の共有部分にも光回線が導入されておらず、回線事業者とプロバイダーの両方を自分で契約しなければならない物件のことを指します。
一戸建てや小規模な賃貸住宅で多くみられるケースです。
光回線に対応していない地域や物件がありますので、事前に確認することをおすすめします。
3.インターネット対応物件での光回線導入の流れと注意点
上記で述べたように、インターネット完備物件以外の場合、自分で契約を行わなければなりません。
まずは、入居後にプロバイダーと契約すると光回線が使えるケースについて解説します。
3.1光回線の契約
入居した物件に引き込まれている光回線に対応したプランのあるプロバイダーを選定し契約します。
建物の共用部分から住宅まで引き込むための工事が必要なので、業者との日程調整もしましょう。
3.2光回線導入のための工事
以下の手順を行うことで、自身のパソコンなどで光回線のインターネットを利用できます。
- 業者が共用部分から住宅まで光回線を引き込む
- 光コンセントを設置する
- ホームゲートウェイを室内に設置する
- ホームゲートウェイと光コンセントをケーブルで接続し、所定の設定を行う
3.3インターネット対応物件の注意点
一般的な回線工事だけでは光回線が住宅まで引き込めない場合もあります。
住宅内の工事が必要になるなど、複数回の工事が必要になることもあるので注意しましょう。
4.光回線がない賃貸物件での光回線導の流れと注意点
「どうしても居住したい物件があるが、光回線がない」という方もいると思います。
ここでは回線事業者とプロバイダーの両方を契約するケースについて解説します。
4.1回線事業者の選定
光回線を提供する事業者の数はとても多くありますが、地域によって利用できる事業者が変わってきます。
どの事業者が利用できるかを調べつつ、貸主に光回線導入の工事を検討していることを伝え、許可をもらいます。
ここで断られることもあるので、その場合は光回線をあきらめましょう…。
4.2光回線とプロバイダーの契約
回線事業者を決めたら、いよいよ契約と工事日程の調整です。
回線事業者のなかにはプロバイダーの契約も同時に申し込める業者もあります。
またプロバイダーの契約においても、回線とセットになった契約が主流のため、回線事業者とプロバイダーの両方を同時進行で検討することが求められます。
申し込みについては各事業者に直接申し込む以外にも、代理店を通して契約する方法もあるので、自身にあったものを探してみてください。
4.3光回線導入のための工事
光回線導入のための工事については、「3.2 光回線導入のための工事」と同様です。
以下の手順を行うことで、自身のパソコンなどで光回線のインターネットを利用できます。
- 業者が共用部分から住宅まで光回線を引き込む
- 光コンセントを設置する
- ホームゲートウェイを室内に設置する
- ホームゲートウェイと光コンセントをケーブルで接続し、所定の設定を行う
4.4光回線がない賃貸物件の注意点
工事の内容次第では建物の壁に穴を開けるなどの工程もあるため、事前に貸主や管理会社に許可を得ることが必須です。
無断で契約を進めてしまったり壁に穴を開けてしまったりすることで大きなトラブルにつながることもあるので注意しましょう。
また貸主や管理会社から「退去する際には光回線を撤去すること」と言う条件のもとに許可されることがあります。
退去時は回線事業者に撤去や壁の穴の修復作業を依頼するなど、現状回復作業を行いましょう。
5.UR賃貸住宅におすすめのインターネット回線
ここまで光回線を導入する方法などを記してきましたが、そもそも業者を選定するのって難しいですよね。
光回線サービスは全国に600以上あると言われ、そのなかで自分に合うプランを探すわけですが、重視するものが何なのかによって選び方が変わってきます。
そこで、光回線を選ぶ際のコツを紹介します。
- 月額料金だけでなく、年間いくらかかるのかを調べる
工事費が無料・キャッシュバック適用・割引キャンペーンなどのサービスを売りにしている業者もたくさんあります。
目先の利益だけでなく、トータルでどこの業者がお得なのかを計算しましょう。 - スマートフォンとのセット契約でお得になるかを調べる
スマートフォンの3大キャリア「au・Docomo・Softbank」は「スマホセット割」というサービスを提供しており、通信費などの月額料金を抑えられることもあるので、実質料金が安くなる場合があります。 - 通信速度を比較する
同じ回線を利用する人が同じ時間に集中すると通信速度が落ちることがあります。
通信速度を気にする方は、「IPv6」というオプションが使える光回線を選びましょう。
自動で回線混雑を避けて高速で通信できる最新機能なので、要チェックです。
これらのコツをもとに、自身にあったプランを探してくださいね。
6.まとめ
近年はリモートワークなど多様な働き方が増えたりさまざまな動画配信サイトの拡充など、お家でインターネットを使う時間も増えてきました。
通信環境にこだわりがある方や、検討している団地の配線方式を調べたいという方は、UR都市機構のホームページに「団地別利用可能方式一覧」という資料が添付されているので、理想の物件を探してみてください。
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