高齢者・シニアの方にとって賃貸を借りるときの審査や条件・初期費用などのハードルが高いため、一人暮らしの高齢者にUR賃貸は非常に人気です。
民間の賃貸物件だと高齢者が借りられないことが多く、老人ホームは高額すぎて借りるのを躊躇してしまいますが、UR賃貸を借りるのが初めての方は不安も多いでしょう。
- 高齢だけど、UR賃貸は一人暮らしで借りられる?
- 親が高齢者だけど、URを借りるときの注意点は?
- 団地に住むときに、高齢者が見ておくべきことは?
今回は上記のような、疑問や悩みをお持ちの方の疑問を解消します。
一人暮らしの高齢者が、UR賃貸を借りるべき理由とメリット、そして借りるときに注意すべきことなどをまとめておりますので、最後までよろしくお願いいたします。
もくじ
なぜ一人暮らしの高齢者はUR賃貸を借りるべきか?
高齢者の方がUR賃貸を選ぶべき理由が6点ありますので、それぞれご紹介します。
・民間の賃貸はシニア高齢者を理由に借りられないことが多い
一般的な民間の賃貸物件では、高齢者やシニアのご入居をお断りされることが多いです。
弊社は不動産会社として、高齢者の方のお引越しをお手伝いすることもございますが、管理会社さん・大家さんが、60歳以上の単身はお断りされることが多々あります。
やはり、お部屋を貸す側としては孤独死による事故物件になってしまうリスクをできる限り避けたい気持ちがあり、年齢が高齢になるほど、かなり厳しい審査をされております。
その点、年齢を理由に断られることが無い、UR賃貸がおすすめです。
・初期費用・家賃を抑えて生活をすることができる
民間の賃貸物件と比較すると、UR賃貸は圧倒的に初期費用が抑えられます。
UR賃貸では、一般的な賃貸物件でかかる礼金・仲介手数料・保証会社の初回保証料・火災保険(任意)が不要となります。
また、募集が少なく入居することが困難ではありますが、一部のお部屋は、家賃負担軽減の制度があり、高齢者の家賃負担を抑えるような住戸も用意されております。
なお、ラク賃不動産経由でUR賃貸をお申込みすると、お祝い金をお渡しすることも可能ですので、非常にお得にご入居することが可能です。
・保証人が不要のため身寄りが無くても大丈夫
ご高齢の方の中には、連帯保証人となってくれる親族がご存命でなかったり、ご親族がいても頼りたくない・頼れない方もいるかと思います。
UR賃貸は保証人が不要となりますので、高齢者が自分でお部屋を借りることが可能ですし、ご高齢の親御様のために家を契約される方でも、別に保証人を用意しなくて良いのは大きなメリットです。
一般的な賃貸物件でも保証人不要という物件もありますが、物件やエリア自体が高齢者には生活しずらい環境であったり、やっと良いお部屋が見つかっても年齢や年金の収入などを理由に断れたりと、煩わしい時間や手間はかからない点でもUR賃貸がおすすめです。
・同世代が多く、高齢者のコミュニティがある
UR賃貸は、高度経済成長の住宅不足を解消するために昭和30年~40年に建てられたニュータウンや団地が多く、住人の方は建物が建った時からお住まいの方やそのご家族もいます。
なので、団地内に一定数は高齢者の方がお住まいですので、近所付き合いの中でご高齢の方のコミュニティのようなものも団地によってはございます。
団地内のベンチや公園などで、ご高齢の方が交流されていることも多いため、一人暮らしであったとしても安心して生活することができます。
・団地内には若い家族もいるため寂しくならない
先ほどは、団地内に一定数の高齢者がお住まいとご紹介しましたが、高齢者の多い団地では若い世代を呼び込むために、U35割(35歳未満の人が安く借りられる)などお得なキャンペーン物件が用意されております。
URの団地内は高齢者と若い世代・ご家族が一緒に住んでいる一つの街が出来上がっておりますので、公園では子供たちが遊んでいたり、高齢の方がベンチで会話をしていたりと、団地内で人と触れ合う機会が多いです。
また、団地内には現地案内所・管理サービス事務所があり、URのスタッフが日中はいるため、人がいる安心感があります。
一人暮らしでも寂しくならない環境が整っておりますので、何かあったときに周囲が気付いてくれる可能性が高い、UR賃貸は良い環境です。
・老人ホームと比べると自由度が高い
老人ホームの場合、朝昼晩とご飯が出たり、ナースコールがあったり、介護などもあり非常に充実しております。
しかし、老人ホームにも以下のデメリットがあります。
- 集団生活・共同生活を行うことによるストレス
- 入浴や排泄物の処理を他人が行うことによるストレス
- 自分の物があまり置けない窮屈さを感じる
- 外出や食事の制約が多く辛く感じる
- 初期費用・月額費用などの金銭的負担が多い
- 集団感染などのリスクがある
でも、UR賃貸の場合は、上記のような窮屈さやストレスが無く、自由度の高い生活を過ごすことができます。
費用面においても、老人ホームより負担を少なく抑えることができるため、介護の必要性が少ない高齢者の方であれば、UR賃貸の方が良いのではないでしょうか。
UR賃貸を高齢者が一人暮らし用で借りるときに注意点5つ
UR賃貸を高齢者が借りるときに、団地特有の見ておくべきこと・注意点がありますので、そちらを5つご紹介します。
- 空き部屋が目立つ団地か
- エレベーターの無い団地が多い
- 古い団地は室内の段差が多い
- エアコンなどが設置されていない部屋もある
- 手すりなどのバリアフリー化について
上記5点について、それぞれの内容をご説明します。
・空き部屋が目立つ団地か
UR賃貸は人気ですが、エリアや団地によっては空き部屋が目立っている団地があります。
一人暮らしをする高齢者であれば、何かあったときに近隣の方が何か異変に気付けるように、人が多い団地を選ぶと良いでしょう。
また、あまりにも空き部屋が目立つ場合は、新たな都市計画が企画されて、建物の建て替えなどが行われることもありますので、ご高齢の方が将来的に再度お引越し作業を行うのは大変だと思います。
同じ団地内でも、号棟によっては空室が多い場合もありますので、その点も注意しながら、入居率の高い団地・号棟を選ぶようにしましょう。
・エレベーターの無い団地が多い
UR賃貸の団地は、古い建物も多く、エレベーターが無いことがあります。
現時点では、2階・3階まで階段でも体力的に問題が無い方でも、将来的にどうなるか分からないため、エレベーターのある団地か1階に住むようにしましょう。
また、エレベーターのある団地でもスキップフロアといって、奇数階しかエレベーターが止まらないような場合もありますので、ご自身が希望しているお部屋がエレベーター停止階かどうかも、現地案内所もしくはURの営業センターに確認するようにしましょう。
・古い団地は室内の段差が多い
古い団地は、近年のマンションと異なり、段差が多いです。
例えば、廊下と洗面所に段差があったり、キッチンとリビングに段差がある場合があります。
昔の建物は構造上、床下に上水・下水が通る水回りだけ高さがあり、ご高齢の方にとっては生活に支障をきたすほどの段差がある場合もあります。
段差で転んだときに大怪我に発展する可能性もありますので、実際にお部屋を見るときは、動線にある段差を全て確認しておきましょう。
・エアコンなどが設置されていない部屋もある
UR賃貸のお部屋によっては、エアコンなどの設備が無いお部屋もありますので、事前に確認しておきましょう。
夏は扇風機だけで過ごしているため、エアコンの有無を気にしない方もいますが、ご高齢の方は体温の上昇に気付きにくく、熱放出能力も低くなっておりますので、知らず知らずのうちに熱中症になってしまうケースが多いです。
エアコンが付いていない場合は、ご自身で設置することも検討した方が良いでしょう。
・手すりなどのバリアフリー化について
古い団地において、玄関や浴室・トイレなどに手すりなどもなく、バリアフリー化が進んでいないお部屋も多いため、ご自身で将来的に手すりを設置するか、すでにバリアフリー化が行われたお部屋を選ぶか注意が必要です。
後ほど詳しくご説明させて頂きますが、「高齢者向け特別設備改善住宅」・「健康寿命サポート住宅」といった、バリアフリー化の進んだお部屋も用意されておりますので、そういったお部屋からお部屋を選ぶこともオススメします。
UR賃貸限定の高齢者向け見守りサービス
一人暮らしで高齢者の方であれば、何かあったときに気付かれないことが心配かと思いますが、UR賃貸にお住まいの方限定で、有料の見守りサービスに登録することが可能です。
見守りサービスとは、室内に設置したセンサーが午前4時~11時の間に、居住者の身動きが6.5時間以上無いときに、居住者へ電話連絡が入り、それでも連絡がつかなかった場合は、緊急連絡先(最大3名まで)へ電話連絡が入るようなサービスとなります。
費用としては、以下の金額がかかりますが、安否確認のために、設置しておいた方が安心です。
見守りサービスの費用 | |
---|---|
初期費用 | 7,249円(税込) |
月額 | 990円(税込) |
電池交換(3年に1回) | 2,640円(税込) |
初期費用や約3年に1回の電池交換費用などはかかりますが、月額990円で安心を買えると思ったら、お得なサービスでしょう。
UR賃貸の高齢者向け制度と設備
UR賃貸は、高齢者向けに改良したお部屋もあり、条件が当てはまる方は、家賃負担が軽減されるような制度もございます。
古い団地の一部は「高齢者向け優良賃貸住宅」という名称で、団地を高齢者向けに改良し、主に1階の住戸が多く、床の段差なども少ない住宅としてリフォームされております。
また、募集団地・住戸によって異なりますが、世帯全員の所得額の合計によって家賃が軽減される制度もあります。
- 大開団地/大阪市福島区
- 鷺洲第2団地/大阪市福島区
- 新豊里団地/大阪市東淀川区
高齢者に向けた制度や申し込み資格、審査の内容に関しての詳細はこちらの記事をお読みください
UR賃貸の高齢者向け相談窓口
UR賃貸では、超高齢者社会を見据えて、高齢者向けの相談窓口が開設されております。
高齢者向けの相談窓口は、通常の窓口と異なり、社会福祉士やケアマネージャーなどの有資格者がシニアアドバイザーとして常駐しており、高齢者ならではの疑問や相談に対応しております。
しかし、高齢者相談窓口は、場所と営業日時が限定されておりますので、以下の日時・連絡先へ連絡する必要があります。
高齢者相談窓口(シニアアドバイザー設置窓口) | |||
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東京エリア | 曜日 | 時間 | 専用ダイヤル |
UR八重洲営業センター | 火・土 | 10~17時 | 03-3527-9502 |
UR新宿営業センター | 木・土 | 10~17時 | 03-5990-5820 |
大阪エリア | 曜日 | 時間 | 専用ダイヤル |
UR梅田営業センター | 木・日 | 10~17時 | 06-6346-3446 |
まとめ
今回は、UR賃貸で一人暮らしを考えている高齢者の方に向けて、メリットやデメリットをご説明させて頂きました。
- 民間の賃貸はシニアを理由に借りられない
- 初期費用・家賃を抑えて生活をすることができる
- 保証人が不要のため身寄りが無くても大丈夫
- 同世代が多く、高齢者のコミュニティがある
- 団地内には若い家族もいるため寂しくならない
- 老人ホームと比べると自由度が高い
また、お部屋を借りるときに注意・確認しておくべきこととしては、以下のポイントとなります。
- 空き部屋が目立つ団地
- エレベーターの無い団地
- 室内の段差が多い住戸
- エアコンなどの設備
- 手すりやバリアフリー化
- 見守りサービスの設置
上記を踏まえて、高齢者でも安心してUR賃貸で生活ができると思います。
もし、URの気になるお部屋が見つかりましたら、弊社経由で仮抑え・仮申し込みを行えば、ご契約時にお祝い金のキャッシュバックをさせて頂いておりますので、お気軽にラク賃不動産へご相談ください。
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