もくじ
UR賃貸はウォシュレット付きはある?取り付けは可能?
UR賃貸住宅では、多機能便座(ウォシュレット等)のついている物件は多くありません。
もちろん全ての住宅についていないという訳ではありませんが、団地等の物件ではついていないことが多いです。
よって、そういった住宅に入居される方で、必要な方は自身で手配する必要があるでしょう。
賃貸住宅の為、手続きが必要になりますが、本記事ではその方法をご説明いたします。
1,UR賃貸でウォシュレットを取り付けたい
トイレは毎日使うもの、ウォシュレットの利用は当たり前という方も多いでしょう。
しかし引っ越し先の賃貸物件が多機能便座ではなかった。
そうなると自身で手配し取り付けることになります。
本項では、まずトイレをウォシュレット付きに、多機能便座を導入することに必要な手続きについて解説していきます。
1-1,申請書に記入して提出
まず管理サービス事務所等から「模様替等承諾申請」を受け取って、必要事項を記入し提出します。
こちらは住まいセンターにて内容を確認し、問題がなければ後日に「承諾書」が発行されます。
それを受けてはじめて、トイレの便座の付け替えが可能となります。
1-2,トイレにコンセントがあるか
多機能便座を使用する場合、コンセントに繋ぐ必要があります。
その為のコンセントがトイレにあるか、これも確認しなければなりません。
このコンセントに関しては、UR都市機構の負担で設置することが可能です。
多機能便座を利用したい旨を伝え、UR都市機構に問い合わせて頂くことになるかと存じます。
2,費用はどれくらいかかる?
「承諾書」が発行されたら次は取り付けになりますが、まずご自身でウォシュレット、多機能便座を購入し用意する必要があります。
便座の大きさや、購入先に値段等に関してはこの項で解説致します。
2-1,多機能便座、どこで買える?
一般的には、家電量販店、街の電気屋さん、インターネットを利用しての購入も可能です。
手頃な場所としては家電量販店でしょう。
また、インターネットであれば情報の収集も用意で楽天やYahooショッピング等でも簡単に見つけられるでしょう。
2-2,サイズを測っておくべき
一口にウォシュレット、多機能便座といっても全てが均一の規格とは考えづらいです。
まずは自宅の便器の寸法を測り、それに合ったサイズのものを購入するべきでしょう。
また、販売されている便器には、標準的な「レギュラーサイズ」と「エロンゲートサイズ」があります。
大きさとしては、「レギュラーサイズ」の穴の部分が320~350mm、「エロンゲートサイズ」では355~380mmほどです。
「エロンゲートサイズ」では「レギュラーサイズ」の一回り程大きいため、どちらの大きさが自分にとって使いやすいか、或いは住宅のトイレのサイズと相談して決めるべきでしょう。
2-3,値段帯はどの程度か
ウォシュレット選びでは値段も重要なポイントになってきます。
先述したとおりサイズも二種類あり、多機能便座自体にも価格に幅があるが、おおそよを平均した場合5万円前後になることが多いようです。
もちろんそれより安価に済ませることも可能だろうし、拘ってすこし値の張る商品を買うのもいいかもしれません。
ウォシュレットには、「貯湯式」と「瞬間式」と呼ばれる二種類があり、これによっても価格が変動してくる。
それぞれの特徴 | 費用(本体価格+施工費) | |
貯湯式 | ・本体価格が安く、費用を抑えられる
・保温に電気代がかかる ・一度に大量の湯を使うと湯切れの可能性もある ・雑菌が繁殖する可能性がある |
・約5万円~ |
瞬間式 | ・本体価格は貯湯式に比べると高価
・保温が不要 ・湯切れの心配がない ・雑菌が繁殖しにくい |
・約8万円~ |
3,自力で設置するか、業者に頼むか
前項で、取り付けを業者に依頼した場合の金額を提示したが、便座を買ってきて、ご自身で設置することも可能である。
もちろん自分で作業するのだから施工費はかからず、費用も便器代だけで済ませられる。
しかし素人が気安く行えるものなのだろうか。
3-1,コンセントの有無は重要
前述した通り、多機能便座を利用するとなるとトイレ個室内にコンセントが必要となる。
無い場合はUR賃貸に取り付けるよう申請しましょう。
3-2,トイレの形状
背面にタンクのある「一般様式便座」、タンクのない「ワンピース型便座」、それからタンクが隅に固定されている形の「隅付けタンク式腰かけ便座」。
各家庭でも形状が変わってくるでしょう。
「一般式便座」「ワンピース型便座」では比較的、ご自身の手でも交換は可能らしく、解説のウェブサイトや説明が多く見られますし、購入した多機能便座にも設置について書かれている為、ご自身の手での取り付けも可能かと思われます。
しかし、「隅付けタンク型腰かけ便座」は少し勝手が違うため、より詳しく調べるか、業者を手配する必要もあるでしょう。
3-3,業者に頼む場合の費用
ウォシュレットの取り付けに関わる費用の相場は1万円~1.5万円、ホームセンターなどで取り付けを依頼すれば、こちらの場合は1.2万円以内におさまるとのこと。
またホームセンターでは便座の購入とセットで取り付けを行うパックを行っている場合もございます。
ご自身でも取り付けは可能ですが、業者に施工を依頼するのも手段の一つとして考えられるでしょう。
4,賃貸住宅から退去する時は
UR賃貸住宅を退去する際に「原状回復費」がかかり、敷金から原状回復費用を差し引いた額が入居者に返金されます。
つまり、住宅から退去する際は原状回復しての引き渡しとなりますので、設置した多機能便座は取り外して入居した際の元の状態に戻してからの退去が基本となります。
4-1,多機能便座は置いてはいけない?
原状回復、つまり、借りた当時の状態に戻しておかなければならないため、当然トイレもそのままにしてはおけません。
多機能便座は電子機器であり、いつ壊れるかもわかりません。
そんな中で多機能便座を置いて行って、壊れたら誰の責任になってしまうのでしょう。
その状態で貸し出した大家さんが修理費などの費用を負担することになるのが一般的です。
それを避けるためにも、設置したまま置いていくことは認められず、原状回復、借りた当時の状態に戻しておく必要があるのです。
そのままにしておくと、「原状回復費」として金銭を徴収され元に戻すこととなります。
5,まとめ
いかがだったでしょうか、UR賃貸住宅でウォシュレット付きのトイレ、多機能便座を利用してよいのかという内容を解説させていただきました。
トイレは必ず毎日使うもの、できれば快適に、清潔に使っていきたいものですが、賃貸住宅である為様々に条件や問題、費用が発生するものです。
この記事を読んでのまとめとして、「申請を出せば多機能便座を利用出来る」「利用の為諸々費用が必要となる」「退去時には元に戻しておく必要がある」とこの三点でも理解していただければ幸いです。
長期間の入居予定であれば「模様替等変更届」を提出し、便座を多機能便座に変更するのもいいかもしれませんね。
ただ短期間での入居をご希望であれば、メリットより費用や設置の手間等のデメリットの方が勝ってしまうかもしれません。
こちらは、入居される方自身の考えのもとに手続きをおこなって頂ければよろしいかと存じます。
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