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UR賃貸住宅の敷金返金について

UR賃貸_敷金返金

UR賃貸住宅と言えば吉岡里帆&千葉雄大が出演するリズミカルなCMで有名ですね。
そんなUR賃貸住宅で部屋を借りて退去時に敷金の返金がリズム良く行われるのかは気になるところだと思います。
また、ネットでよく聞く退去費用の高額請求や敷金の返金がされないことがあるのかをまとめていきたいと思います。

この記事では、

・敷金とは?
・退去時に敷金は返ってくる?
・退去時に敷金以上に請求されることはあるの?
・退去時に敷金以上に請求された時の対処法
・退去時の立ち会いはどんなことに気をつけたらいいの?

などについてまとめてみました。

1.敷金とは?

家を借りようとサイトで見ているとよく見かけるのが敷金です。
敷金とは原状回復に掛かる費用と家賃滞納時の保証金のことで家主へ預けるお金となります。
しかし、原状回復や家賃滞納の保証のためと言われても何の説明もないまま前払いするのは納得がいかないかと思います。
そんな方のため、敷金のシステムについてまとめてみました。

1-1.敷金について

歴史としては江戸時代まで遡り、結婚した花嫁の家族が花嫁に持たせた持参金が起源と言われ、結婚した家族が何らかの事情により離婚した際に、夫側が受け取った敷金を妻側に返還するのが習わしで現代における賃貸時の敷金となったとされています。
日本古来より続く風習であり、保証として預けるお金という認識です。

1-2.敷金がなぜ必要か

現代において敷金は原状回復に掛かる費用の保証と家賃滞納時の保証に必要となります。
原状回復とは簡単にいうと、退去する部屋を入居した当時の部屋と同じ状態に戻して返すことです。
借りた部屋は故意ではなくとも机や椅子を引きずり床を傷つけたり、食べ物や飲み物を床や壁にこぼしてしまい汚してしまうこともありますよね。
傷つけたフローリングや汚してしまったクロスなどを元の状態にクリーニングや補修・修繕・交換に掛かる費用支払えないと部屋の原状回復は行えないので、部屋を貸せない状態となってしまいます。
こうした理由から入居契約時に前もって家主へ預ける必要があります。

1-3.敷金のないUR賃貸住宅はあるか、デメリットは?

敷金無しで入居できるUR賃貸住宅はありませんでした。
しかし、UR賃貸住宅は同系列の住み替え時に敷金の引き継ぎができるメリットや特定の条件付きではありますが、U35割・子育て割・URライトなどのお得なプランがあります。
対象期間中に申し込むことで物件により家賃の1〜2か月分相当が無料となるサービスなども充実しています。
また、敷金がないことに対してのデメリットをあげると、原状回復費用を退去する時までに捻出しなければならないことです。
退去し、新たに部屋を借りたいと考えていても原状回復費用を気にしながら動かなければならないのは痛手となるので十分注意が必要となります。

1-4.敷金の相場

気になる敷金の相場ですが、基本的には家賃1か月が相場となります。
UR賃貸住宅では家賃2か月分がかかりますが、礼金や仲介手数料がかからない事に加え、更新費用もなしと初期費用を最低限に抑えることができるので、長く住むことを考えるとかなり好条件と言えます。
また、通常必要な火災保険料や鍵の交換費用・クリーニングなどの費用も掛かることがないため、他の住宅と比べてもお得です。

2.退去時に敷金は返ってくる?

原状回復や家賃滞納のために敷金を預けているということは返してもらえるお金なの?と気になった方もいるかと思うので、結論から申し上げると条件を満たせば返金されます。
敷金の返金にあたり、詳細をまとめてみました。

2-1.敷金返金の条件

UR都市機構の基準により契約解除日から原則30日以内に査定が行われます。
査定後の修理費用が敷金を越えなかった場合、修理費用を差し引いた金額が返金となります。
修理費用として、タバコによる汚れや焦げ跡、落書きや傷・破れ、通常の清掃を怠った事による汚れなどが主となります。
借りた部屋を綺麗に使用し、入居時と同じ状態であれば全額が返金されるという事です。

2-2.返金のタイミング

契約解除日から30日以内に修理費用などの精算が行われた後に敷金の返金となります。
退去する14日以上前に契約の解除届を提出する必要があり、月の途中で退去する場合家賃は日割計算での支払いとなりますが、敷金から家賃日割計算した金額と修理費用が差し引かれた金額が返金されます。

2-3.返金相場

一般的に敷金の返金相場は預けた金額の42.3%となります。
仮に敷金を10万円預けていたとした時、4万2300円が敷金の返金相場という事になります。
残念ながらUR賃貸住宅の敷金返金相場開示がないため知ることはできませんでした。
しかし、UR賃貸住宅と他の賃貸住宅の大きな違いは国土交通省のガイドラインに則っているところにあります。
貸主と借主の負担割合が明らかになっており、トラブルとなる事案が少ないのは大きなメリットです。
また、民間賃貸住宅では契約時に特約を設けていることがあるので、注意が必要です。

2-4.返金された人の口コミ

敷金の返金口コミについて、民間賃貸住宅とUR賃貸住宅を退去された方の口コミを比較がしやすいようまとめてみました。

民間賃貸住宅

・退去費用は無料とのことで、気持ちよく退去することができました。

・壁に薄く擦った後があるのでクロス貼り替えと部屋のクリーニングで敷金全額(88,000円)に相当するとのことで、敷金返金は無しです。

・家賃6万円の敷金2か月分で合計12万円でしたが、返金は約30,000円納得がいかないです。

UR賃貸住宅

・2か月ほどで退去し、綺麗に過ごしていたのが良かったのか1,000円強しか請求されず、残りは全額返金されました。

・3年間住んでいたが、退去する年は掃除を怠っていたこともあり心配していたが、敷金の 60%程が返金された。鍵の紛失がなければ75%の返金率とかなり良心的でした。
また、請求書は明細付きで書かれていて分かりやすかったです。

・2年間住んだ退去費用が0円でした。敷金全額返金に驚愕しております。

民間賃貸住宅では全額返金から返金なしと振り幅が大きく、一部にはガイドラインに則っていない請求なども見受けられました。
一方、UR賃貸住宅は全額返金や高い返金率の口コミがかなり多く、特に請求があった人の口コミからも明細が細かく書かれており、何にいくら必要となったのか分かりやすく納得のいく請求であることが分かりました。

3.退去時に敷金以上に請求されることはあるの?

借りた部屋を退去する際に敷金以上に請求されることがあるのか、民間賃貸住宅とUR賃貸住宅の情報をまとめてみました。

3-1.請求される条件

「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、敷金以上に請求される時は以下のような条件となります。

”賃借人の故意・過失・善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること”

通常使用での経年劣化などによる修繕は貸主が行い、故意や過失・善管注意義務違反があった場合には入居者が修繕を行うということです。

3-2.請求された事例

実際に敷金以上に請求された事例があるのか調べた結果としては、退去者のうち全体の31.3%が追加で支払っていることが分かりました。
また、金額にすると敷金の約2.2倍を請求がされており、部屋が広ければ広いほど金額が高くなる傾向にあるようです。
しかし、中には経年劣化による黄ばみなども含まれていることがあり、抗議したところ10分の1ほどの費用になった事例もあるため、後ほどご紹介する部位別の請求金額相場(3-3)やチェックリスト(5-1)をご参考ください。

3-3.汚破損部位別の金額相場(畳のカビ・クロス落書きなど)

部位別の金額相場一覧

・床材の張替え: 8,000円〜15,000円
・水あかやカビのクリーニング: 5,000円〜20,000円
・キッチン周り: 15,000円〜25,000円
・壁紙の張替え(㎡): 750円〜900円

金額は相場であり地域や時期による物価上昇などもあるため、あくまでご参考程度に使用いただけますと幸いです。

3-4.支払い拒否のリスク

支払い拒否によるリスクとして、以下のような事例があります。

・管理会社または貸主である大家から連絡が入る
・書面での退去費用請求書が届く
・家賃保証会社から代位弁済請求される
・連帯保証人へ請求される
・最悪の場合、法的措置による慰謝料請求がされる

無視し続けると最悪の場合、連帯保証人との関係が悪化するだけでなく、裁判となる可能性もあり非常にリスクが高くなります。
高額すぎて支払えない場合には、まずは貸主である大家に相談しましょう。
また、納得が行かない場合には無料弁護士である法テラスの利用や消費者生活センターへの相談をしましょう。

4.退去時に敷金以上に請求された時の対処法

賃貸住宅の退去時に思いも寄らないほどの高額請求をされて困る前に事前に準備をしておきたい方のために対処法をまとめてみました。

4-1.対処用チェックリスト

<原状回復をめぐるトラブルとガイドライン>

4-2.折衝時の注意点

折衝時の注意点としては、原因の追求を行いましょう。
まずは経年劣化による原因であるのか、入居者の故意や過失・善管注意義務違反による原因であるのかを明確にした上で話し合うことで概ねは解決できるかと思います。
折り合いがつかない時には相場額や入居時状態を明確にできる証拠を提出しましょう。

4-3.入居・退去時の状態を証明する方法

入居時の状態を証明する方法としては、写真を入念に撮ることです。
許可が取れるのであれば動画などで撮影を行い、貸主側に確認&回答の一部始終を証拠として残すことで証明することができます。
また、入居時に貸主側の過失が原因で起きた劣化については気づいた時点でメールなどでやり取りをし記録として残すことが大切です。

・写真
・動画
・メールのやり取り
・時系列のメモなど

5.退去時の立ち会いはどんなことに気をつけたらいいの?

敷金の返金に向けて退去時の立ち会いにはどんなことに気をつけるべきか、チェックリストを事前に確認することでスムーズな退去を目指しましょう。

5-1.立ち会い時のチェックリスト

立ち会い時のチェックリストとして、国土交通省のチェックリストが分かりやすいため、以下にURLを載せています。

※PDFデータP.8-P.9を参考

原状回復をめぐるトラブルとガイドラインチェックリスト

6.まとめ

口コミなどからもUR賃貸住宅は綺麗に使用することで、敷金が返金されやすく退去費用の請求時も国土交通省による原状回復に関するガイドラインに則っているため、明朗会計で退去費用の詳細が分かりやすいということが分かりました。
また、民間賃貸住宅では退去時のトラブルとなった事例も存在しますが、一概に民間賃貸住宅が悪いわけではなく、UR賃貸住宅のように国土交通省によるガイドラインに則っているかがポイントとなることが分かりました。
退去費用が貸主側負担となるのか借主側の負担となるのかをしっかりチェックし、貸主と借主が気持ちよく契約を終えて新たな住居での生活を迎えましょう。

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