このお部屋に住みたいけど、大阪の中心部にしては安すすぎるし「おとり物件」か心配。チェックする方法はないのかな?
- おとり物件ばかりでむかつく…
- スーモやホームズでもおとり物件はあるの?
- おとり物件なしの賃貸サイトはある?
結論から言うと、物件を掲載している担当者本人しか真相は分かりません。
しかし、私たち不動産屋として毎日物件チェッカーをしておりますが、明らかにおとり物件だと分かるものもあります。
今回は悪徳不動産屋さんに騙されないように、契約させられそうになるまでに事前にチェックしておくべきポイントをご紹介します。
おとり物件だとどんなデメリットがあるのか?
今となっては不動産屋として、おとり物件を見分けることができるようになりましたが、私も人生で何度かおとり物件を掴まされたことがあります。
不動産の仕事に就くまで、大阪でも東京・滋賀でもおとり広告に釣られて時間をムダにしてしまいました。
- とにかく来店して物件の説明をさせて欲しいと説明を受ける
- お客様アンケート(連絡先や希望条件等)を書いて待たされる
- 問い合わせた物件は無いと説明される
- 希望条件に近い物件を次々と紹介される
- 最終的に提案した物件をいくつか見て回ろうと急かされる
どこかで「おとり物件営業セミナー」で学んできたのかなと思うくらい、いつもこのワンパターンな営業の流れです。
私の場合は結局ほかの不動産屋さんに相談して、物件が存在しないと分かったので、その後の電話営業も断ることができましたが、人によっては流れのまま希望条件とズレた物件を契約させられることになるんだと思います。
おとり物件を問い合わせるデメリット
存在しない物件を問い合わせると、前述した通り時間を沢山とられます。
しかも、長時間も強引な営業を受けて断ると、次の日から電話営業が続きますので気疲れもします。
そもそも、おとり広告って違法なので(宅建業法32条及び不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)21条に違反)、場合によっては業務停止命令を不動産屋さんが受けてしまう場合もあります。
法に触れた集客方法を取っている不動産屋さんは信頼できないなと思う人が多いのではないでしょうか。
- 存在しないお部屋のために時間をとられる
- おとり広告をしている不動産屋さんに個人情報を抜かれる
- 全く条件に合わない部屋の内覧に時間をとられる
- 契約する時には不動産屋さんが業務停止している可能性も
おとり物件の見分け方
実際、希望条件にピッタリな物件を見つけたとしても「おとり物件」であるか見分けられる方は少ないと思います。
私が経験上、怪しいなと思う物件の見分け方・チェック方法をご紹介します。
・条件が良く周辺相場より圧倒的に安い
- 梅田の中心地で家賃〇万円
- 大阪駅徒歩1分で家賃〇万円
- タワーマンションの高層階で家賃〇万円
等々、明らかに周辺の相場から離れた安すぎる物件は怪しいでしょう。
確かにオーナーの事情で安い価格設定にされている場合もありますが、好条件のお部屋であれば価格設定を下げる幅にも限度があります。
どうしても他の人に物件を取られたくないという方は、怪しいと思う物件を掲載している不動産屋さん以外の不動産屋さんに問合せて物件を確認してみるのも1つの手です。
・マンション名や物件名が伏せられている
- 南森町駅 3分
- 新築マンション 大阪駅5分
といった物件の所在地が分かりにくいような表記のものは疑っても良いです。
大家さんの都合により物件名を伏せている場合もありますが、基本的にマンション名やアパート名は表記されるのが一般的です。
もし、マンション名が伏せられていて外観の写真だけが分かるのであれば、物件所在地の周辺をGoogleストリートビューで物件名を特定し、物件名で家賃相場を検索した方が良いでしょう。
・ポータルサイトには載せていない
それだけ安くて良い物件を持っている不動産屋さんであれば、大手ポータルサイトのSUUMOやathome・HOME’Sなどで宣伝すれば沢山の問合せがくるはずなのに、大手ポータルサイトに掲載していなければ怪しいでしょう。
事情があるのかもしれませんが、最近だとジモティーや会社ホームページでしか紹介されていない物件であれば、少し疑ってみても良いでしょう。
ジモティーにしか掲載していない物件に限って、マンション名を隠していることも多いです。
・1個のポータルサイトにか掲載していない
普通は、賃貸物件の募集が出ると、不動産会社は複数のポータルサイトへ登録します。例えば、スーモ・ホームズ・アットホーム・Yahoo!不動産・ニフティ不動産・スマイティなど、さまざまな集客口に物件を見てもらえるようにすることが当然です。
しかし、スーモで見つけた良い物件が、他のポータルサイトや他社不動産サイトでは紹介していない場合は、怪しい可能性が高いです。
良い物件であれば、色んなところで宣伝して、少しでも多くの問い合わせを得ることが不動産屋さんとしても見込み客が集まって良いはずなのに、1つのポータルサイトにだけ掲載してひっそりと紹介するメリットがありません。
「自分だけで見つけた掘り出し物件だ」と勘違いする前に、その物件が他のポータルサイトでも紹介されている物件か確認するようにしましょう。
・現地集合を断ろうとしてくる
気になった物件を普通に問い合わせると、事前の説明がある等の言い訳をして現地集合をさせてくれない事があります。
しかし、不動産屋会社の方針として、冷やかしのお客様対策の一環で事前に来店してから案内する場合や、車で一緒に物件を周った方が効率が良い等の理由がある場合もあります。
問い合わせた後に、担当者が信頼できるかはご自身の判断になります。
本当はおとり物件ではないパターン
不動産屋さんに行ったらお目当ての物件は紹介して貰えず、結局おとり物件だったんだと思ってしまいますよね。
実際は、おとり物件ではなく不動産屋さんには全く悪意がない場合もあります。
・担当者が成績を上げたいから嘘をついた
不動産屋さんのウラ側の話になってしまいますが、同じ家賃の物件でも大家さんからの紹介料を弾んで貰える物件があります。
営業成績を上げたい不動産屋さんの担当者からすれば、大家さんから貰える金額が大きい物件を契約したいと思っているので、お目当ての物件以外を勧めてきます。
物件はおとり物件でも何でもないので、他の賃貸仲介を行っている会社に問い合わせるとすんなりと契約できる場合もありますので、各社比較してみても良いでしょう。
・他の方からお申込みが入っている場合
好条件の物件は本当に早く入居申し込みが入ります。
たまたま、問い合わせたタイミングの直後に他の方から申込みが入ってしまっていれば、結果的におとり物件と感じてしまいますが、これは不動産屋さんにも防ぎようのないことです。
お問い合わせしたタイミングで物件の空き状況は確認しておきましょう。
・事故物件の場合
本当に紹介できる物件ではあるが、事件や事故があった物件である場合もあります。
しかし、そういった物件には「心理的瑕疵あり」等の文言を宣伝時に入れる必要がありますので、ポータルサイト等の説明欄に小さく安い理由が記載されていないか確認しましょう。
おとり物件を簡単にチェックする方法
おとり物件か簡単にチェックする方法は、LINEでやり取りできる大阪の不動産屋さんにチャットで聞いてみることです。
不動産屋さんも立場上、明確におとり物件だということは言えないのですが、物件が紹介可能な物件かは教えてくれます。
LINEで確認した不動産屋さんが紹介できる物件であれば、幽霊物件やおとり物件ではないという判断で良いでしょう。
まとめ
もし、本当に安くて好立地の物件が本当に存在していたとしたら、すぐに他の人が申し込んでしまいますので急ぐ必要があります。
おとり物件だと決めつける前に、今はLINEで対応している不動産屋さんも大阪で多くなってきている便利な時代ですので自分で確認してみましょう。
本来、新居探しは楽しいものなので、疑心暗鬼にならずに楽しいお部屋探しが皆できるような社会になれば良いなと思います。
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